2009年6月20日 SVP東京 ネットワークミーティング内容
#長いタイトルになっちゃった。
ということで、SVP(ソーシャルベンチャーパートナーズ)東京 NWM(ネットワークミーティング)に参加してきましたので、その内容と所感を。
◆そもそも何の集まり?
SVP-NWMは、社会貢献事業を行っているプロジェクトリーダーに、現在自分が関わっているプロジェクトについて語ってもらうというもの。で、それを拝聴して、「あ。こんな人がいるんだ。自分もなんか始めなきゃ」とか「あ。これなら自分に手伝えることがある」というモチベーションアップやオファーをする機会をつくるミーティング(だと思われる)
◆お一人目:住友化学 水野さん オリセットネットとマラリア
そもそもオリセットとは何かというと、殺虫成分を含んだ化学繊維(ポリエチレン)だそうです。で、これを使った蚊帳(オリセットネット)を提供することで、全世界で毎年100万人以上(しかも殆どは5歳以下の子供)亡くなっているマラリアの被害を撲滅しようとする事業です。
殺虫成分を含んだ。。。と書くと、なんだか恐ろしいもののような気がしますが、要するに蚊が死ぬ程度の薬だということで、子供がなめても全く害はないそうです。確かに、蚊取り線香で中毒になったという話は聞いたことがないですものね。
このオリセットネットの優れている点は、殺虫成分が遷移の表面に徐々に染み出す構造になっているそうで、なんと5年以上その効用が続くそうです。
もともと、オリセットネットを作るときにアフリカを想定して設計したそうで、いくつかの工夫点を説明されてました。1つ目は上述したように数年間効用を保つように。これはアフリカで製品をデリバリーすることが困難であることから、一度、手に入れたら、なるべく長期で利用できるようにとの配慮です。同様の理由で繊維も太めにしてあるとか。これは物理的に破れにくくする工夫だそうです。さらに網目についても、アフリカで利用する際になるべく風通しのよく、かつ、蚊が必ず触れる大きさということで4mmで設計してあるということでした。
で、この時の話で、BOP(Bottom of the Pyramid)という話をされていました。私は不勉強でこのときまで知らなかったのですが、要するに1日1$で生活しているような人が買える製品をつくろうということらしいです。
他にも、住友化学のクレドの一部を引用されて「自利他利、公私一如」とか「CSRは片手間でやるものではなく、本業でやるものだ(意訳)」などの言葉がありました、長くなるので、この辺で。
◆お二人目:Tobimushi 竹本さん
Tobimushiは会社名です。会社のホームページ
名前の由来は、森を人知れず再生するトビムシのような存在になりたいというところから名づけられたそうです。
で、なにをやっている会社かというと、安愚楽牧場の森林版といえばいいのでしょうか。ようするに5年~10年後に価値がでる森林資源に対して出資者を募り、森林を育成して、最終的には森林資源を売却した収益の中から出資者に返済するモデルです。
それ以外にも、トビムシ(会社のほう)は、森林管理の手配、森林資源売却のマーケティング、重機の貸し出し、出資者を集めるためのプレゼン、あるいは出資者特典などの立案実行などを行っています。
本当は、現在の森林資源の現状などを詳しく述べないと、これだけでは伝わりにくいとは思うのですが、説明にものすごく時間がかかってしまうので、上記で御容赦いただければと。。。
個人的にお金があれば出資したいと思ったのですが。。。現状は本当にお金ないので、申し訳なし。小口(1000円)をちょっとずつ集めるみたいなことで御協力できるかもしれませんが。
◆三人目:ban rom sai 名取さん
ban rom sai はタイ語で「ガジュマルの木の下の家」=安心して過ごせる場所という意味です。
名取さんは現在、タイで、母子感染したHIV感染症の子供たちと一緒にくらしているそうです。
もともと、この事業をされるキッカケになったのは、タイで滞在中にエイズに感染した女性の死去を目の当たりにしてしまったからだそうですが、それにしてもこの人の行動力はすごい。子供たちと一緒にすごす施設をつくったり、そのための資金調達をしたりと東奔西走の活躍ぶりを発揮されています。
事業というよりは、まだ、寄付で成り立っているのが正直なところだそうですが、事業としては宿泊施設の開業であったり、チェンマイでレストランを開業したり、あるいは日本で子供たちが書いた絵の展覧会をしたりということで展開されています。
現在、名取さんの課題としているのは、如何に自立していくか?ということだそうです。それは、経済的な面、現在一緒にくらしている子供たち、色々な面において自立をするということを模索しているとか。
この方の話を聞いてnoblesse oblige、日本人に生まれているということだけでも、世界に貢献する義務があるということを改めて感じました。
ごの文章を読んで、いくばくかでも救いの手を差し伸べていただける方がいらっしゃれば幸いです。
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