日本におけるマイクロクレジット

| | コメント(0) | トラックバック(0)

なんか、マイクロクレジット関連の話題を聞くことが多いので雑文をメモしておいたり。

 

論旨は2つあって、

1.日本の中でマイクロクレジットというのは成り立たないんじゃないか。

2.資金があればなんとかなるというのは妄想。むしろ資金がない方が面白い。

 

 

まず、マイクロクレジットっていうのが、どこまでが「マイクロ」なのかははっきりした定義はないのだけど、僕自身の感覚では例えば、貸して側が出資する金額が2~3万円とか、借り手側が200~300万円という金額を借りるとかは既に「マイクロ」ではない感じがするわけです。それって、普通の金融だよねという感じ。やっぱり、「マイクロ」っていうからには、貸し手側は数百円~数千円、借り手側は数万円とかそんな規模のイメージがあるわけです。

で、日本で数万円のお金を貸してもらったからといって、何か新規展開が開けるかというと、それは難しいんじゃあないだろうか。(全部駄目だとかいうことでもなく、例えばbig issueなんかはうまくいっている例としてあげてもいいと思う)

マイクロクレジットがうまく機能するのは、先進国と発展途上国の経済格差があって、日本で数万円の金額が発展途上国では、その数十倍の価値として機能するレバレッジが働いてこそではないだろうか。

という意味で、日本では「マイクロクレジット」は成立しないと個人的には思っているわけです。

今、日本でマイクロクレジットとして行われているのは、実態としてはP2P金融といわれるもので、マイクロクレジットとは違うのではないでしょうかね。

 

 

次の話に移るんですが、

なんとなく、一般的な前提として資金があれば事業はうまくいく。みたいなことを言われる人が多いのですけど、資金あってもうまくいかないときはいかないし、むしろ、簡単に借りられるお金は将来のための投資ではなくて、運転資金に回しちゃったりすることが多くなると思うんですよね。つまり、「ああ。今月、あと100万円あれば楽になる」という状態のときに、将来の投資として借りた300万円から融通したくなる弱さを持つのが人間だとおもうので。

「300万円あればどうにかなる」という発想はよくないんですよね。「今ある30万円で出来る方法」を考える方が現実的だし、面白いと個人的には思うわけですよ。(何度も「個人的に」と断らなくてはいけないのは、この意見に反対する人が多いと思うからで)

「30万より300万あったほうがいいだろう??」 そりゃあるに越したことはありませんけど、それって、借りてまで必要なんですか?「今から店を作るんだから30万円ではできないよ」 それって、屋台じゃ駄目なんですか? 車を改装して商売を始める方法もあるでしょう。「300万あれば、安く仕入れられるんだから、それだけ有利でしょ」 30万円で仕入れて付加価値をつけて売る方が買う人も喜ぶと思いますよ。

300万円あればなんとかなるとか、楽になるとかはやっぱり妄想だと思うわけです。今ある30万円(あるいは3万円かも)でも出来ることはいっぱりありますよ。ということをこれから事業を始めようと考えている人には、もう一度考えてみて欲しいですね。

 

 

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 日本におけるマイクロクレジット

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.doevery.com/200709.MT4/mt/mt-tb.cgi/892

コメントする

このブログ記事について

このページは、風太郎が2009年9月 9日 12:35に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「tinyMCEで画像アップロードpluginを作る」です。

次のブログ記事は「好きであることと大切にすることには関係がない」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.23-ja