研修報告:タニサケ塾

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ストラップヤNextの樋口さんのご紹介で、岐阜県にあるタニサケ塾の研修に参加させていただきました。

 

【そもそもタニサケ塾って?】

株式会社タニサケの会長、松岡浩さんが、経営層に向けてメッセージを残すために開いている研修。

研修費は無料です。(ただし、懇親会などは実費負担。実質は交通費別で1万5千円程度でした。)

 

【株式会社タニサケとは?】

ゴキブリキャップを主力とする殺虫剤を製造・販売している会社。

売上げは9億円。従業員30~40名。(2009年)

 

【タニサケのどこがすごいの?】

社員に対する報奨金が9年連続で日本一です。(2009年)

制度としては、ありがとうカード、改善提案制度、誕生日祝いなど、とりあえず考えられる全てのタイミングで社員を感謝し褒め称える文化が造られています。後に書きます改善提案制度とその成果もすごいと思うのですが、個人的には、この「なるべく多くの機会で社員に感謝を伝える」という文化がタニサケの真骨頂ではないかと思いました。

 

【社名について】

タニサケという会社は松岡会長が創業された会社です。

でも、タニサケという名前は、ゴキブリ駆除用のほうさんダンゴの開発者だった谷酒さんに因んでつけられたようです。谷酒さんは、大手会社の経理をされていたそうですが、ある日奥さんからゴキブリをなんとかして。といわれて、駆除剤を考案し、それを新聞?か何かにとりあげられたらしいです。その記事をみて、松岡会長が試されたところ、その効果に驚き、販売したいと谷酒さんに申し入れて、会社を設立。会社名を決めるときには、開発者の名前を残しておきたいからという思いもあって、「タニサケ」という名前にしたのだとか。

 

【松岡浩会長の人柄】 これは私個人の主観です。(さすがにこれはWikipediaにかけないしね)

まあ、とりあえず元気のいいおじいちゃんって感じです。そしてきっと若い経営者達がすきなんでしょう。自分の時間を無報酬で使ってまで、いろいろなことを伝えようとタニサケ塾を実践しておられます。よく笑い、健康を大切にし、気功なんかもされているようで。。。多分、松岡さんをあらわすキーワードは「実践、体験、決意」そんな感じでしょうか。考えても実行しない人は評価しない印象をうけました。

森信三氏の薫陶を受け、「損得ではなく、善悪で商売をする」「社員を喜ばす」的な発言がぽろぽろとこぼれていました。

その他、イエローハットの鍵山さん、京セラの稲盛さんなどからも影響を受けているとおっしゃられていました。

 

【株式会社タニサケのもっとも重要な価値観】

社員がいつも笑顔で出社する会社にする。

 

【タニサケの改善提案活動】

タニサケを表現する最もこの改善提案活動でしょう。

社員からのカイゼン提案は年間で3000件程度でるようです。

その結果、タニサケでは、圧倒的な業務の効率化、合理化ができています。まさに知恵の結晶という感じ。具体例をあげられればいいのですが、ここは実物を見ながらではないと、体感できないとおもいますので、見学をされることをお勧めします。

 

ここからは、なぜタニサケのカイゼン提案活動がうまくまわりはじめたのかというと、小職なりの分析です。

1.インセンティブ(ルール)を明確化する

提案者が最も熱意を下げるのは、自分が提案したものがどれだけ評価されたかが分からないことではないでしょうか。

小額であっても、それを明確な形で提案者に示すことで、提案者に評価を伝えるということが重要です。

また、優秀な提案にのみ評価を示すのではなく、提案してくれた方全員に示すことが重要だと思われます。そう考えると小額報酬というのは、よくしたものなのだろうと。

 

2.大きなカイゼン提案を期待しない

カイゼン提案は極身近におきているものでないと難しいと思います。

これをこうすることで、作業時間が1分短くなる。これをこうすることで喜んでくださるお客様が100人に一人増える。

そういう小さなものを1000個積み上げるのが、カイゼン提案の本質だと思います。

 

3.率先垂範

最初はカイゼン提案が出ないのは当たり前。

それをリーダー(言い出した人)が自ら提案する自覚が必要です。

他の人に期待する前に、自分が範を示す(つまり提案を月10個かならずやるなど)の気概があるかどうか。うちでもやってみようと気軽に始める前に、本当に自分たちでやっていく覚悟があるかどうかリーダーに諮問したほうがいいでしょう。

 

4.形にする

提案されたものはなるべく早く形にすることが必要です。

実は提案者の最も大きなモチベーションは「形として現れること」にあるのです。1.で述べた小額インセンティブというのは、必要なんですけれど、その金額の多寡に対して人は提案をするわけではないと思うのです。

非常に卑近な例で申し訳ないのですが、ゲームに例えて申し上げますと、モンスターを倒すといくらかのお金をゲットできて、それによってレベルがあがったり、装備をそろえたりします。プレイヤーにとって何が大きなモチベーションになるか。それは、モンスターを倒すことによって得られる金額ではなく、例えば3ヶ月前半年前と比べた主人公の成長を実感できることだろうと思います。

提案をなるべく早く形にみせてあげること。これが提案者の意欲を掻き立てます。

 

 

【タニサケ塾に参加して】

最後になりましたが、タニサケ塾に参加して自分なりにこうしようと思っていることです。

(実践しないと松岡会長に怒られてしまいますから)

 

・もっと感謝を口にする

「ありがとうございます」を口癖にしようと思います。

それもなるべくなら、○○様、××をしていただいて、本当にありがとうございます。という「人」と「行為」と「感謝の言葉」をセットにして多用したいと思います。やっぱり人間ですから、好感のもてる人、もてない人がどうしても存在すると思うのですが、たとえ、自分が好きでない人であっても、その人の行為に感謝することはできると思うのです。

今回、タニサケ塾に参加して、自分の感謝が足りなかったことを自覚しました。

 

・人の名前を諳んじる

松岡会長が朝礼の時に、メモも見ずに参加された会社を諳んじている姿をみて、これは経営者にとって必要な資質なのだと強く感じました。

前夜の懇親会のときに参加者リストを一心にみつめていた姿があり、そしてきっと帰宅されてからも、そのリストを見つめていたのだと拝察します。

経営者の仕事は人を扱うものである以上、人の名前を諳んじる努力はしないといけないのだということを心に叩き込みました。

 

・カイゼン活動の実施

当社はIT関連の事業を行っており、タニサケで経験したものをそのまま適用することにはいけないと思いますが、前述した分析を踏まえ、カイゼン提案活動を実施したいと思います。

 

 

 

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このページは、風太郎が2009年10月20日 10:35に書いたブログ記事です。

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